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たんぽぽだより

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お産を考える映画「垂乳女」

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奈良女子大学にて河瀬直美監督作品「垂乳女」上映会&クロストーク会があり、行ってきました。
お産をテーマにした映画ですが、河瀬さん自身の出産や育ての親であるおばあちゃんとの関わりなどリアルに、そして命を繋いでいくことについてしっかり描かれていました。
私自身は最後のお産を経験してから9年近くになるので、忘れてたこともあったのが、映像をみながらいろんな事が思い起こされてジーンとしてしまいました。

病院でのお産、自宅や助産所でのお産、そして現在と昔のお産、もう全くちがうけれど、どんなお産をするかはお母さんとなる人がどんな人生を生きたいか、さらに生まれてくる子にも大きな影響があるということを河瀬監督はお話されていました。
あーそれはマクロビオティックで何をどう食べるのか考える時も全く同じことが言えて、命を維持して繋いでいく、本能にかかわるところはやっぱりヒトが生き物としてこの世に存在することの根幹なんだなと思います。
「自分の生き方は自分で決める」は自分の命に責任を持って生きるということで、これを忘れたらいけないですね。

さらにクロストークでは京都墨染のあゆみ助産院の佐古先生や、奈良の助産所「わ」の芝田先生、田原本の産院の久先生のお話など、本当に興味深い内容で、今の医療と出産の課題、周産期医療の話、出生前診断について、などしっかり語ってくださり、こんな方がいる地域は本当に素晴らしいなと思いました。

日本では助産所で出産する産婦さんは全体の1%に満たないのだそうです。(奈良は2.5%です。すごい)
ただ事故のないよう、無事に赤ちゃんをとりあげて終わりというのでなく(もちろん医療的なサポートも必要ですが)、新しい命とお母さんが向き合い、女性としての人生の新しいステージに踏み出すサポートをし、また子供の成長もともに見続けてくださるのが助産所の素晴らしいところで、こういうところを中心に子供達をめぐる問題が解決されていくのではと思います


出生前診断に対しては私は反対で、命の選別はするべきではないと思っているので、佐古先生がはっきりと反対ですと言われた時には嬉しかったですし、大きく頷いてしまいました。これからの日本では障がいを持って生まれてくる子供たちはおそらく想像を絶する数となるでしょうから、いろんな命が否定されないで支えていける社会であってほしいと願ってやみません。

こういう集まりが、各地で活発に開催されればいいなあと思います。




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by tanpopo831 | 2014-03-08 23:22 | お出かけ
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