桜井市 談山神社の嘉吉祭に供えられる神饌「百味の御食(ひゃくみのおんじき)」を見に行ってきました
嘉吉祭は嘉吉元年(1441年)から続く神事で、毎年10月第2日曜に開催されています。祭神藤原鎌足神像が足利幕府の攻撃による戦火から逃れるため遷坐していたのを、収束後、桜井市多武峰の地に帰坐されたのを祝して始まったとされています
この時に供えられる神饌がもう、本当に美しくて。以前からぜひ見たいと思っていたのでした
特に和稲(にぎしね)荒稲(あらしね)はその繊細さに目を奪われてしまいます。にぎしねは美しく着色した米粒を幾何学模様に一粒づつ積み上げて、約100時間かけて4本を作り上げるのだそう。あらしねは白米、赤米の籾のついたままの米で、きれいに上を向いたヒゲの数だけの米粒を組んで作られます。この他栗、どんぐり、ほおずき、ぎんなん、柑橘、梨など、秋の恵みを近辺の野山から氏子さん達が集め、30台以上美しく調製されます
特にお米をこれだけ丁寧に美しく飾ることに、米がいかに日本人にとって重要だったか、その思いが現れていると思います。穀物、季節の野山で採れるもの、こういうものが日本人の食の基本だったんだなあとあらためて感じました
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